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依頼人(原題:THE CLIENT
   監 督 :ジョエル・シュマッカー
   出 演 :スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ、ブラッド・レンフロ、メアリー・ルイーズ・パーカー、ウィル・パットン、 
   ジャンル:サスペンス
   1994年  アメリカ


 
 
注)以下、ネタバレだらけです!

【あらすじ】
 11歳のマーク(ブラッド・レンフロ)は、マフィア絡みの上院議員殺人事件の証人の自殺に弟と巻き込まれます。
 弟はショック状態になって入院し、マークにはマフィアから脅しがかかります。
 マークはトレーラーハウスで母親と弟と3人で暮らしており、戦う決意をして弁護士を探しますが、たまたま離婚で子供を取り上げられた女性弁護士・レジー(スーザン・サランドン)に会うのです、その時のマークの全財産はポケットの1ドルだけでした。
 検事のロイ(トミー・リー・ジョーンズ)はマークにしゃべらせたい、マフィアは口をふさぎたい … 法の間でレジーとマークの戦いが始まります。

 二人は議員の死体を確認してから、ロイに、証言する代わりに証人保護プログラムの適用を約束させ家族に新しい生活を準備させるのでした。
 
 
【感想】
 マヌケな見た目がいかにもそれらしいマフィアが出てきますが、全体に良作だと思います。
 レジーは一時麻薬におぼれて離婚し、その時に最愛の息子を失ったのでしたが、その後薬をたち、法律の勉強をして弁護士になったのです。
 マークを見る目は母親の目になり、放っておけなかったのでした。
 いつか本当の自分の息子に会うためにも、負けるわけにはいかなかったのです。
 最後、マークの家族は別人になるために過去の知人にも会えません。
 が、抱き合って最後の別れを言った後、マークはレジーに二ッと笑って「電話するよ!」と言って飛行機にかけていきました。



マークが弁護士事務所に入ると、窓の立て付けの修理をしている女がいた。

 法廷のシーンもありますが、息詰まる法廷劇という訳ではなくアクションやミステリー等が程よくミックスされています。

 トミー・リー・ジョーンズはCMでお馴染みですね。
 スーザン・サランドンはこの後アカデミー賞をとります。
 メアリー・ルイーズ・パーカーは独自の雰囲気を出してます。合っているか?
 ブラッド・レンフロは20代で亡くなったそうです。薬物の過剰摂取だとか。アメリカはどれほどの才能が薬に断たれている事か。 


  関連作品:エントラップメント … ウィル・パットン 出演
       レッド … メアリー・ルイーズ・パーカー 出演


  2018.12.    ................ 傑作映画館の目次ページへ